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東宝30㎝シリーズ 酒井ゆうじ造形コレクション ゴジラ(1989) 第四種警戒体制 『大阪上陸』口閉じVer. 酒井ゆうじ氏 スペシャルインタビュー

『酒井ゆうじ造形コレクション』シリーズは、ゴジラ造形の雄として名を馳せている酒井ゆうじ氏のゴジラドリームシリーズのガレージキットを原型とし、氏が作品選びから仕様など商品企画から関わり、ゴジラへの愛情とこだわりが誰よりも強い氏の厳しい監修の基ハイクオリティな原型の再現を目指して商品化されています。



2014年に弊社が発売した酒井ゆうじ氏のコレクションシリーズ『ゴジラ(1989) 第四種警戒体制「大阪上陸」』は大変好評のうちに販売終了となりました。
今回発売される『ゴジラ(1989) 第四種警戒体制「大阪上陸」口閉じVer.』はそのビオゴジの頭部を口閉じタイプにしたバージョンです。作品のこだわりや熱い想いを今回も酒井氏にお聞きします。


Q.口を開けたゴジラのフィギュアの方が一般的に多いように思いますが、口を閉じたゴジラは私はとても新鮮に感じました。口を閉じたビオゴジも凄くかっこいいですね。

酒井ゆうじ氏(以下、酒井氏):吠えたり威嚇したり口を開けたゴジラは勿論かっこいいし造形する時迫力も表現しやすいんですが、私は口を閉じたゴジラもとても好きで敢えての口閉じもけっこう造っています。とりわけビオゴジは凄くハンサムですから口を閉じると頭がより小さくなって頭部から尾先の私がビオゴジラインと呼んでいる美しいシルエットと相まって痺れるほどかっこいいんです。

原型制作途中画像①

原型制作途中画像②


Q.口閉じビオゴジは、2010年夏のワンダーフェスティバルで酒井ゆうじ造型工房から発売したものですね。

酒井氏:そうです。通常タイプの口開けビオゴジキットに口閉じの頭部キットを付属させたプレミアムセットとしてワンフェス当日限定で少数発売しました。私が口開けも口閉じも両方好きなんで購入した方が好きな方の頭部で製作して欲しいなと思って。私は頭部をボディに接着しないで時々差し替えて楽しんでいます。今回の商品はこの時の口閉じヘッドを原型としています。

ワンダーフェスティバル2010夏画像


Q.今回の商品化にあたって酒井さんがこだわったところを教えて下さい。

酒井氏:口内が見えない分口から出ている歯、とりわけ牙はゴジラの迫力を表現する上で大切なポイントです。2014年の口開けタイプの頃より技術が向上しているとの事ですので原型の再現にはこだわっています。また毎回ですが私の塗装の再現にもこだわっています。

原型制作画像③

原型制作画像④


Q.撮影には毎回立ち会って細かく指示を出してらっしゃる酒井さんですが、酒井さんの指定する劇中の特撮イメージを今回は弊社の提案でスモークマシーンを使って再現してみました。如何でしたか?

酒井氏:それぞれのゴジラには適した角度・ライティングがありますから煩いことを注文して時間も長くなり申し訳なく思っています。合成によるイメージ画像もお願いしておりましたが、期せずして嬉しいご提案があり凄くかっこいい写真が撮れてテンションが上がり頭の中はもうゴジラ音楽が鳴りっ放しでした(笑)購入された方も是非楽しんでかっこいい写真をたくさん撮ってもらいたいと思います。

撮影風景


Q.最後に購入しようと思っている方、迷っている方にコメント下さい。

酒井氏:今回少年リック限定版では スーパーX2が付属されます。付属に関してはいくつか案がありましたが、プレックスの私の造形コレクションを購入している方々が相手怪獣を並べたりやジオラマ時立てで遊んでいるという事を聞いていたので今回はセット販売にして楽しんでもらえたらいいかなと。何より口閉じビオゴジの美しさかっこ良さを手元で実感してもらえたら嬉しいです。口開けと口閉じを二体並べてもらえたら一番嬉しいですね(笑)

お忙しい所お答え頂きありがとうございました。
酒井氏の熱い想いが伝わってくるインタビューでした。
今後の「酒井ゆうじ造形コレクション」の展開にも乞うご期待ください。


東宝30㎝シリーズ 酒井ゆうじ造形コレクション ゴジラ(1989) 第四種警戒体制『大阪上陸』口閉じVer. 少年リック限定版 受注ページはこちら


東宝30㎝シリーズ 酒井ゆうじ造形コレクション ゴジラ(1989) 第四種警戒体制『大阪上陸』口閉じVer. 一般流通版 商品ページはこちら



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酒井ゆうじ氏 プロフィール
1958年生まれ 福島県出身。ゴジラを中心とする怪獣原型師。
自身が主宰する『酒井ゆうじ造型工房』で160作を 超えるガレージキットを造形しており
大手メーカーの フィギュア・模型の原型も多数手がけ、その再現性・ 生物感・躍動感には定評があり
国内外に多くのファンを有している。
映画の仕事としては1994年『ヤマトタケル』でオロチのひな形、1995年『ゴジラVSデストロイア』では
造形スタッフとしてゴジラジュニアの造形に携わり 1999年『ゴジラ2000ミレニアム』では
デザインワー クスとしてひな形を造形するなど、その仕事は模型に留まらない。
著書に作品集『GODZILLA DREAM』『GODZILLA DREAM evolution』(㈱ホビージャパン刊)がある。