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東宝30㎝シリーズ 酒井ゆうじ造形コレクション ゴジラ(2002) 嵐の中の攻防 酒井ゆうじ氏 スペシャルインタビュー

『酒井ゆうじ造形コレクション』シリーズは、ゴジラ造形の雄として名を馳せている酒井ゆうじ氏のガレージキットブランド『ゴジラドリーム』を原型とし、作品選びから仕様など商品企画から酒井氏が関わり、ゴジラへの愛情とこだわりが誰よりも強い氏の厳しい監修の基に氏のハイクオリティな原型と塗装の再現を目指して商品化しています。

Q.2002年公開『ゴジラ×メカゴジラ』の冒頭、ゴジラはメーサー砲の攻撃を受け怒り狂い放射熱線攻撃で転落した小型車を踏み潰し、メーサー車のオペレーター茜を睨みつけ尾でメーサー車を吹き飛ばします。
今回の酒井ゆうじ造形コレクション新作『ゴジラ(2002)嵐の中の攻防』は、まさしくこの「嵐の中の攻防」シーンのゴジラです。


酒井ゆうじ氏(以下酒井氏):この映画のゴジラを30cmシリーズで造ろうと思ったとき、この冒頭シーン以外に考えられませんでした
原型は2015年夏のワンフェスで新作として発表したものです。


Q.酒井さんのこの『ゴジラ(2002)嵐の中の攻防」は凄くかっこ良くて、個人的にこの作品のソフビ化を待ち望んでいましたので発売が決まって凄く嬉しいです。造形の際のご苦労やこだわりのポイントを教えて下さい。


酒井氏:この作品はメーサー車の茜をにらみ付けるゴジラを再現していますが、ゴジラのアップのシーンで、このシーンの全身のポージングが分かる資料はありませんでした。こうだったのではというポージングを決めるまでにはとても苦労し試行錯誤を繰り返しましたので時間もかかりました。さらに造形の際の大切なポイントですがどの角度から見てもプロポーションに破綻が無いように何度も粘土を盛っては削り盛っては削り、を繰り返し造形しました。

原型写真①


Q.酒井さんの作品にはサブタイトルが付けられているものが多いですね。『嵐の中の攻防」とは正にぴったりのネーミングでとてもかっこいいです。


酒井氏:サブタイトルを付けるのはその作品のコンセプト「自分はこのシーンを再現しました」ということを明確に知って頂く為です。そもそもこのシーンのこのゴジラを手にしたいという願望から始まったこの仕事ですから手にした方とその思いが共有できたらいいですね。毎回楽しんで決めていてぴったりのかっこいいネーミングを思いつくと嬉しくなります。

原型写真②

原型写真③


Q.今回、イメージ画像として酒井さんのご指示で作品写真に雨を降らせました。この写真はまたさらにかっこ良くて感激しました。


酒井氏:雨のイメージ写真は絶対欲しかったのでお願いしました。何度も注文を出してやり直してもらいましたが、あのシーンの再現にこだわるあまりゴジラが見えなくなるほど雨を降らせて、最終的にデザイナーの「酒井さんのかっこいいゴジラが見えた方がいいと思います。」と仰って頂き結局一番最初に作って頂いた画像で決めました。何度もやり直して頂いたのに何か本当にごめんなさいと思っています。

イメージ画像


Q.今回のソフビ商品の製品化に当たり酒井氏の原型と塗装を忠実に再現すべく弊社も頑張っております。最後に酒井さんからお客様にメッセージをお願い致します。


酒井氏:ゴジラ(2002)は造型工房レジンキット『23cmオープニングシーン』に続いて2作目の作品です。この『嵐の中の攻防』は王道のスタンダードポーズで劇中で最もかっこいいゴジラです。通常版と背びれ発光版のお好きな方を選んでコレクションに加えて頂けたら嬉しいです。


お忙しい所お答え頂きありがとうございました。
今後の「酒井ゆうじ造形コレクション」の展開にも乞うご期待ください。


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酒井ゆうじ氏 プロフィール

1958年生まれ 福島県出身。ゴジラを中心とする怪獣原型師。
自身が主宰する『酒井ゆうじ造型工房』で160作を 超えるガレージキットを造形しており
大手メーカーの フィギュア・模型の原型も多数手がけ、その再現性・ 生物感・躍動感には定評があり
国内外に多くのファンを有している。
映画の仕事としては1994年『ヤマトタケル』でオロチのひな形、1995年『ゴジラVSデストロイア』では
造形スタッフとしてゴジラジュニアの造形に携わり 1999年『ゴジラ2000ミレニアム』では
デザインワー クスとしてひな形を造形するなど、その仕事は模型に留まらない。
著書に作品集『GODZILLA DREAM』『GODZILLA DREAM evolution』(㈱ホビージャパン刊)がある。